甲状腺って何ですか?

甲状腺はのどの両脇にある小さな器官です。

どんな働きをする器官ですか?

全身の代謝を高める甲状腺ホルモンを分泌しています。甲状腺ホルモンは食事で摂取したヨウ素から作られ体温、血圧、心拍数、消化機能など、大切な身体機能の調節に関わっています。

甲状腺機能亢進症はどんな病気ですか?

主にシニア猫で甲状腺の働きが過剰になり、甲状腺ホルモンが異常に多く分泌されてしまう病気です。最近非常に増えており、13歳以上の猫の約5頭に1頭がかかっているとの調査結果もあります。
一見活発そうに見える場合もありますが、ほうっておくと心臓その他の負担が大きくなり、やがて衰弱して死んでしまう恐れがあります。

動画で見る甲状腺機能亢進症の仕組み

どんな症状がでますか?

甲状腺ホルモンが過剰なため代謝が高まる結果、以下のような症状があります。

・高齢なのに食欲旺盛、でも体重が減る(痩せる)。
・水を良く飲み尿が増える。
・下痢や嘔吐が増える。
・皮膚や被毛の状態が悪くなる。
・年齢に合わず活発になる
・おこりっぽくなる
・暑さに弱くなる

など、症状はさまざまです。また、逆に食欲がなくなる、活発でなくなる場合もあります。

何が原因ですか?

原因については、さまざまな可能性が指摘されていますが、はっきりしたことはわかっていません。

どうやって見つけられますか?

症状など思い当たる点がある場合は動物病院で検診を受けましょう。この病気は甲状腺ホルモンの量などから診断されます。(甲状腺ホルモンの量は血液検査で調べます。)
上記のような症状をきっかけに検査して見つかることも多いようです。
日頃から愛猫の状態に注意しておくことが大切です。そうすることで他の異常にも早く気づいてあげることができます。
また、特に症状がなくても7歳を過ぎたシニア猫では、半年に一度くらい動物病院で健診を受け、血液検査に甲状腺ホルモンの測定も追加してもらいましょう。

どんな猫がかかりやすいですか?

ほとんどはシニア猫です。猫種や性別による違いはありません。

予防はできますか?

原因が不明なため残念ながら予防はできませんが、だからこそ早く見つけて治療を始めることが大切です。

治療法はありますか?

甲状腺ホルモンの分泌量を正常化させることで行います。早い段階で発見し、治療を始めることで、以前と同じような生活が可能になります。以前は外科手術か薬による方法しかありませんでしたが、新たに食事で管理ができるようになりました。製品については、製品情報のページをご覧ください。

実際の管理については獣医師の指導に従ってください。